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ロールス・ロイス トレント 1000 : ミニ英和和英辞書
ロールス・ロイス トレント 1000[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ロールス・ロイス トレント 1000 ( リダイレクト:ロールス・ロイス トレント#各種型 ) : ウィキペディア日本語版
ロールス・ロイス トレント[ちょうおん]

トレント(''Trent'' )は、イギリスロールス・ロイスが製造する航空機エンジン。本項では3代目に当る大型旅客機用高バイパス比ターボファンエンジンの現行シリーズを主に扱う。
なお、歴代ロールス・ロイス製ジェットエンジンの殆どにイングランドを流れる河川名の愛称が与えられている理由については、ウェランドの項を参照されたい。
=== 前史 ===
技術的飛躍を目指したRB.211の開発に難航した結果、経営難に陥り1971年から一時国有化されていたロールス・ロイスが、1987年サッチャー政権下で再民営化された頃、RB.211の販売は比較的好調だったものの大型民間機市場に於ける同社製エンジンのシェアは8%にまで下落し、あいかわらず競業社であるゼネラル・エレクトリック・エアクラフト・エンジンズ(GEAE)とプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の後塵を拝していた。これは主にRB.211を標準搭載するロッキード L-1011 トライスターの販売不振と、イギリス航空産業の斜陽化、冷戦緩和に伴う軍縮に起因するもので、伝統に裏付けられた高い技術力と製造品質を誇る同社は起死回生の機会を渇望していた。
折りしも、2マンオペレーション可能で三発機よりも経済的な中~大型双発機計画(後のボーイング777エアバスA330等)が持ち上がり、新世代の大推力エンジンの需要が勃興した。これらにはETOPSExtended-range Twin-engine Operational Performance Standards、非常時の洋上片発飛行能力)認証に叶う超高信頼性も同時に要求されており、ロールス・ロイスはRB211-524L計画案を元に、これを更に拡大洗練する方途を選んだ。
ロールスロイスは将来の大型航空機用エンジンの市場で勝つために全ての大型民間機を対象とすることを決めた。新型エンジンを市場に供給する為には莫大な開発資金が必要であったので共通のコアを基に系列化を進めていく事が唯一の方法だった。RB211で採用された3軸設計は新系列のエンジンの基本型として高圧(HP)、中圧(IP)、低圧(LP)のそれぞれを個別に大きさを変更できるため柔軟性に富んでいた。
既存機のスケールエンジニアリングのため開発は極めて順調に進み、早くも1988年ファーンボロー航空ショーの場で、「トレント」と名付けられたRB.211発展型の発表に漕ぎ着けた。
トレントが開発された結果、キャセイパシフィック航空〔特にキャセイパシフィック航空・シンガポール航空はトレントが選択できないケース(B777-300ER等)以外は殆どがトレントを発注する。〕やブリティッシュ・エアウェイズカンタス航空といったイギリスに関係のある航空会社以外にもシンガポール航空タイ国際航空マレーシア航空ルフトハンザドイツ航空ニュージーランド航空ハワイアン航空等過去にロールス・ロイス製エンジンを採用しない航空会社がこぞって発注するようになりシェアを拡大した。さらに日本でもボーイング787ローンチカスタマーである全日本空輸がトレント1000を選択した。スカイマークではエアバスA330の搭載エンジンはトレント700を、エアバスA380の搭載エンジンはトレント900を選択した。日本航空はエンジンがトレントXWBのみとなるエアバスA350 XWBを発注した。
ロールス・ロイスはトレント計画で必要な初期投資を英国政府から得ており、その金額は1997年にトレント8104、500、600の為に£20000万ポンド、2001年にトレント600と900の為に£25000万ポンドだった。トレント1000の場合には援助は求められなかった。初期投資は各エンジンの販売に応じてロイヤリティとして政府に返済される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ロールス・ロイス トレント」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rolls-Royce Trent 」があります。




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